原石から大御所まで

芸人について書いていきたいとおもいます。

貫禄の若手漫才師『霜降り明星』|超一流へのカウントダウン!|芸風と感想


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みなさまお気づきだろうか?

 

霜降り明星の漫才は、非常に上品で、観客との距離をどこまでも計算にいれた、年齢からは想像できないほどの一流漫才をしていることに。

 

「うまい」彼らの漫才を初めてみて、月並みに感じたことが、いくつもの作品をみるごとに、若さにマッチしないほどの貫禄を覚えるようになった。

 

つかみも、ボケも、ツッコミのタイミングもばっちりで、彼らの漫才は自然な流れで観客を引き込むという超ベテランでも難しいことをやってのけている。

 

こんかいはそんな霜降り明星について書いていきたい。

 

目次

 

おすすめしたい人

 

・本格派漫才がみたい人

・これからまだまだのびる予想がつく漫才師を応援したい人

・大声でツッコんだり、頭をはたいたりしないスタイルが好きな人

・物語がシンプルな展開が好きな人

 

霜降り明星のプロフィール

 

結成/2013年

所属事務所/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

スタイル/漫才

賞/第38回ABCお笑いグランプリ優勝

第7回ytv漫才新人賞受賞

M1グランプリ2018年優勝

第33回ものまねグランプリ優勝

 

ツッコミ担当:粗品(そしな)

 

高等学校のとき、すでにお笑いの道に興味をもち、同級生とコンビを組み、ハイスクール漫才にも出場した。同志社大学一年のとき、よしもとでオーディションを受け、ピン芸人としてデビュー後、「霜降り明星」を結成。粗品とは、つまらぬものですが、とかけており、コンビ結成後も粗品でとおしている。

 

出身地/大阪府

誕生日/1993年1月7日生まれ

身長/180Cm

血液型/O型

趣味/邦楽ロック、アニソン

 

ボケ担当:せいや

 

小学校からサッカー部をしていたが、中学校へ入学してからしだいに、同級生からいやがらせを受けるようになったが、せいやは文化祭で自作の「お笑い」を披露し、成功を納めたのち、゛お笑いは身を助ける゛と実感し、お笑いの道へ。

 

出身地/大阪府

誕生日/1992年9月13日

身長/163Cm

血液型/A型

特徴/ヘッドスライディング、リフティング

 

[同期]

コロコロチキチキペッパーズ

 

霜降り明星考察

 

サンドウィッチマン以外で、最初から最後まで、なんの嫌みもなく漫才をみれるのは、個人的に現状霜降り明星だけだ。

 

若手お笑いコンビとしては、個人的に実力派漫才師「ミキ」の印象が強いのだけど、はじめて2018年M1で霜降り明星のネタをみたとき、独特のテンポに、奇抜さだけでなく、その実力を感じることができた。

 

して、本人たちの年齢をしったときには驚いたものだ。

 

年齢と貫禄のギャップだ。

 

霜降り明星のネタは関西でありながら、関西チックでない、雰囲気にどこかアクの少なさを感じさせる。また表向き強引さや、勢いにまかせたことをほとんどやらない。優れた構成力がある証拠である。

 

観客の誰もが感情移入しやすい状況をつくり、ある意味淡々と漫才をしていくあたりに、大御所のような貫禄があるのだ。たくさんの若手漫才師のなかで、いや、漫才師としての実力は底知れない。

 

アンパンマンのネタがある。

 

ジャムおじさんアンパンマンの顔を届けにいくのだが、途中介入してきたカレーパンマンは、関西弁でツッコミが強力だ。

 

つまり辛口のツッコミである。

 

食パンマンに限っては、顔のいれかえは、1斤からだ!スライスされてない。

 

など、子供から大人、誰がみても理解でき、誰もが共感できる運びとなっている。 ネタの構成に客観的視野が存在し、観客に対する配慮が素晴らしい。彼らのすごいところは、一見奇をてらうようなボケ方をしながら、その根底が客観性に基づく部分だ。

 

校歌を斉唱するネタがある。

 

サッポロバージョン、桜島バージョン、いろんなシチュエーションの校歌を歌ったあと、

せいやさん「十円玉は茶色い~」

 

粗品さん「なんやねんそれ」

 

せいやさん「100円玉はよく使う~、五円玉は穴があいている~1円玉は小さい~」

 

粗品さん「その硬貨かい!」

とツッコミ(そのときのせいやさんの頭に手を当てるだけの粗品さんの優しいツッコミが個人的にすごく好き)

 

最高だ。普遍的に誰もが共感できるうえに、以外とツッコミどころが予想できない。それ以前に歌った校歌から、観客はミスリードされてしまい「学校の校歌」という思い込みにとらわれているため、粗品さんのツッコミでハッとする。

 

 

霜降り明星考察2

 

優しげで柔らかいイメージ、霜降り明星は佇まいからして、どこか観客に安心感を与える部分がある。きっとその地のキャラクターを応援しているファンは多いだろう。

 

粗品さんのツッコミは、ことばが柔らかい。多くの場合、事実や矛盾を指摘するにとどまり、せいやさん自身へのきついことばがないのが好印象。

 

またせいやさん自身も、観客に伝わることを意識したボケかたのラインを把握しているためか、観客に無理をしてる印象を与えない。

 

そして、題材がよいとくれば、無敵ではなかろうか。

 

観客はシビアだ。ネタの表面構成だけではなく作風や雰囲気をとても大切にしており、そこから無意識に伝わる人間性を重要視しているのはいうまでもない。

 

霜降り明星のネタは、これまでの一流漫才師に対するオマージュを感じる部分があり、美点となる箇所を手本としてきたのでは?と勝手に考える。ボクは、中川家が好きだ。ナイツが好きだ。サンドウィッチマンが好きだ。そして、霜降り明星を好きになった。

 

ネタの構成から、お互いのやりとりまで、細やかな配慮が行き届いており、自然と応援してえなと感じた。一時的に面白いかどうかだけではなく、人間性が備わってこそ、コンビに対する愛着がわくのだ。

 

頑固ラーメン店主のような、味で勝負!というスタイルではなく、店内の雰囲気が大切だよと、実力もそうだけど、まず、観客に楽しんでほしいという、気持ちが伝わってくる。

 

彼らのファンはこれからも増えるはずだし、益々人気もでて、必ず大御所漫才師となるはずだ。

 

芸風では強烈なツッコミや、過剰なボケかたがないことは、むしろ彼らの強みといえるだろう。インパクトが強く、中身が薄い芸風とは反対の存在だ。

 

 

終わりに

 

個人的に、天才ということばはなるべく使いたくないが、霜降り明星は天才である。格闘技でいう心・技・体のように、ネタの完成度・人格・才能とすべて兼ね備えている。

 

ふつう漫才にはどうしても、ネタを過剰にしすぎる要素があるのだけど、彼らは、そういった部分のさじ加減が絶妙で、数学的な流れを感じる。

 

天才霜降り明星のネタをこれからも楽しみにしたい。

 

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