原石から大御所まで

芸人について書いていきたいとおもいます。

時代とともに、ピン芸人『小島よしお』|芸風と感想


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みなさまお気づきだろうか?

 

『小島よしお』の芸が流行った時期というのが、ちょうど、奇抜さを纏う芸と、実力派漫才の二つの道の分かれ道にさしかかっていたことに。

 

時代的にも2000年代初頭は、就職氷河期にあたる時代であった。

 

氷川きよしの「やだねったらやだね」という曲がリリースされたり、とにかく暗い背景を払拭するようなふっきれたような、気風が、全国的に流れていたのかもしれない。

 

この時期、瞬間的なインパクトを残して、テレビから姿を消していく、芸人も多い時期であった。

 

笑いは昭和の正統派漫才と、比較するような類いの芸風ではなく、さまざまなジャンルのまったく新しく、すごく目立つ路線にシフトしていくなかで、その終盤を飾った人物の一人が『小島よしお』だろう。

 

こんかいは、一世を風靡した『小島よしお』をご紹介したい。

 

目次

 

おすすめしたい人

・瞬間的な笑いが好きな人

・ギャグ要素がある笑いが好きな人

・シンプルな内容が好きな人

・ニュアンスでの笑いに敏感な人

 

 

小島よしおのプロフィール

沖縄県生まれの小島よしおさんは、幼少期は沖縄、東京、千葉と引っ越しを繰り返したようだが、前向きな性格で、小学校のころから人を笑わせたり、驚かせることが好きだった。大学時代本格的に芸の道を模索し、当時オーディションをうけたりしていた。

活動時期/2001年~

所属事務所/サンミュージックプロダクション

スタイル/ギャグ

 

ピン芸人:小島よしお(こじまよしお)

出身地/沖縄県

誕生日/1980年11年16日生まれ

身長/178Cm

血液型/O型

趣味/サイクリング、筋トレ

賞/第5回お笑いホープ大賞激励賞

ユーキャン新語・流行語大賞2007年トップ10

R-1グランプリ2016年順優勝

 

[同期]

ナイツ

 

小島よしおの考察

 

とにかく当時、海パンで芸をするというスタイルがひとびとに強い印象を与え、お茶の間を賑わせたのが懐かしい。

 

なにもかも振り切ったような芸風こそが、世相を反映していたのかもしれない。

 

これからなにかはじまる予感を感じさせる音楽とともに、海パンの小島よしおさんが現れ、「うぃぃぃ~」と肩をくねらせて、特徴的な動きをする。

 

観客は、珍しいものをみているような、第三者的感覚でそれをみているのだろう。

 

そこからの、じぶんの身近なエピソード、「地元が合併されそうだ、でもそんなの関係ねえ!」

「そんなの関係ねえ!」

「そんなの関係ねえ!」

勢いをつけて、腕を振りながら、

「はい、オパピー」 と、からだは片足だけ地につけた体制で、三角立ちで全身を伸ばしきり、目は半分白目。

 

ちがうバージョン、レッドカーペットで、ネタ最中、尺がきれて、流されながら「流されてるけどそんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ」と腕を振りつづけながら、くいさがりつつ奥へ消えていった。

 

そう、小島さんにとって、世を賑わす出来事や、個人的に困ったことなど、大した問題じゃねえ!と割りきることが、みているひとびとの心境とシンクロしたのだろう。

 

何があっても、大したことじゃないんだよというような励ましを含んだネタのメッセージが伝わってくる。

 

余談になるけれど、小島さんが登場して、似たような時期には、テレビでよく、印象的なピン芸人が登場し、レイザーラモンHGさん、ヒロシさん、ゴージャス、ムーディー勝山さんなどの姿をみた。

 

ネタの内容というより、一度みるとその存在感が忘れられないようなキャラクター事態がネタを成立させていたといえたし、観客の多くもその奇抜さを楽しんでいたようにおもう

 

当時、゛爆笑レッドカーペット゛でも、彼らのような観客の心境と時代を反映させるような芸人たちの色一色であった。

 

ネタの構成より、コンセプト重視、そして、独自のノリとテンポと、音楽に乗ってネタを披露するスタイルだ。

 

彼らの派手な存在は、それ事態が世に対してのチャレンジだ。

 

そして、それらの後に、実力派漫才師、「タカアンドトシ」などが大塔してきた。

 

そのときは、新しい漫才ブームの風を感じた。

 

歴史には流れが存在するため、景気の低迷、就職氷河期が終わると、ときとともに、観客のみるめも変わり、ゆっくり、じっくり、漫才と向き合うようになったのではないだろうか?

 

現在、王道漫才コンビが、テレビでたくさんネタを披露する一方で、われわれ世代は、当時の彼らのことが忘れられない。

 

時代背景が暗い雰囲気を醸し出すとき、小島さんの、「はい!オパピー」のフレーズを思い出すのだ。

 

 

終わりに

 

当時、『小島よしお』さんに対する、印象は周囲でも、千差万別であり、芸風に対する異論や、ネタに対する評価は真っ二つだった。

 

だが一様に小島さんのネタははなしの対象になっていたのだから、それほどの影響力があったのだ。

 

現在では、頻繁にテレビに登場しなくなった小島さん世代のひとたちもいるけれど、そうしたネタの復活祭などで、姿をみたときは、懐かしい気持ちになる。

 

果敢に時代にチャレンジしつづけたそのスタイルは、時代が変わり、これからも再びブームが訪れる可能性もあるだろう。

 

そのときは、また独自のノリとテンポをみせてほしい。

 

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